産婦人科

1.はじめに

病院開設の翌年(1932年)に産婦人科診療が始まり、約90年にわたり当院で13万以上の新しい命が誕生しました。また、地域医療の担い手として、良性疾患を中心に婦人科診療にも幅広く対応してまいりました。現在、常勤医師5名に加え、6名の非常勤医師とともに、女性のトータルケアに取り組んでおります。

2.産科(※当院産科のご案内サイト「産科のページ」もぜひご覧ください)

産科領域では中等度までのハイリスク妊娠・分娩、他科疾患合併妊娠に対応しており、年間1200-1300件の分娩を受けいれております(当院への里帰り出産予定の方も含む)。

1.妊婦健診
 原則として担当医制とし、助産師と連携したきめ細やかな健診が特徴です。また、帰省分娩予定の方の妊婦健診にも対応しております。

2.セミオープンシステム
 一定期間、かかりつけ産婦人科で妊婦健診を受けていただくことも可能です。具体的には、診療情報提供書を持って妊娠初期に当院を受診いただき、健診・助産師面談・分娩予約を行います。以降は、かかりつけ医で健診を受けていただき、妊娠34週頃から当院にて分娩に向けた診療を行います。セミオープンの案内についてはこちらのPDFをご覧ください(聖母病院セミオープン案内PDF

3.無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)
 硬膜外麻酔は無痛分娩における一般的な麻酔法です。ご希望に応じて、硬膜外麻酔を用いた産痛緩和を選択いただけます。当院における硬膜外麻酔分娩についてはお産のページの無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)(https://www.seibokai.or.jp/sanka/support02.html)をご覧ください。

*当院は無痛分娩の安全性確保を推進する無痛分娩関係学会・団体連絡協議会登録施設です(https://www.jalasite.org/area/3_13_13104_0)。

4.胎児診断外来(水曜日午後)
 妊婦健診時の超音波検査では赤ちゃんの向きや発育や体のつくり(形態)、胎盤の位置、羊水量などを確認します。赤ちゃんの発育や体のつくりをより細かく拝見する必要があるとき、超音波専門医が担当する「胎児診断外来」において超音波検査を行います。赤ちゃんにご病気が疑われる時には高次専門医療機関とも円滑に連携をいたします。なお、当外来では赤ちゃんの染色体異常(例:ダウン症など)の早期診断を目的としたNuchal Translucency(NT)計測は行っておりません。
 ※他院にて健診を受けておられる場合にも当外来を受診いただけます。受診を希望される場合には、かかりつけ医師からの診療情報提供書を持参の上、ご予約ください。詳しくはこちらのPDFをご覧ください(聖母病院胎児診断外来妊婦向けPDF

5.周産期センターとの連携
 当院は母体胎児集中治療室(MFICU)および新生児集中治療室(NICU)を有しておりません。したがって、原則として、単胎では妊娠33週6日、双胎では妊娠34週6日以前の早産のリスクが高い場合、 母体および胎児・新生児に専門性の高い治療を必要とする場合には、近隣の周産期センターと円滑に連携いたします。

6.分娩実績(2023年)
 総分娩数は1231件(経腟分娩:971件、帝王切開分娩:260件)です。なお硬膜外麻酔による産痛緩和は前年に比べ50件増加し、554件でした。
数字で見る聖母のお産2023年」もご覧ください

7.日本産科婦人科学会周産期登録事業へのご協力のお願い
 日本産科婦人科学会では妊娠・出産に関する情報の集計・解析事業を行っております。当院も本事業に参加し、個人情報をすべて削除した妊娠分娩データを学会に提供しております。詳しくは「日本産科婦人科学会 周産期登録事業及び登録情報に基づく研究に対するご協力のお願い」をご覧ください。また、質問がございましたら、実務担当(産婦人科 宮越敬)までお問い合わせください。

3.婦人科

婦人科診療は、子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣嚢腫などの良性疾患が主体ですが、子宮頸癌初期や子宮体癌、卵巣癌などの 悪性腫瘍にも対応しております。

【対象疾患】

1.腫瘍外来(木曜日午後)
 腫瘍専門医による「腫瘍外来」を設けております。病状の評価が困難な場合には、「腫瘍外来」にて診察をお受けいただきます。必要に応じて腫瘍専門医と相談の上、慶應義塾大学病院婦人科をはじめとした適切な専門施設にご紹介いたします。

3.検査・手術の案内・説明文書
 当院における婦人科疾患に対する検査・手術の案内・説明文書を掲載いたします。ご参考になさってください。


4.手術・実績

 当院にて実施可能な手術を以下に示します。

  • 開腹手術(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、帝王切開など)
  • 腹腔鏡下手術(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、異所性妊娠など)
  • 子宮鏡下手術(筋腫切除、子宮内膜ポリープ切除など)
  • 経腟手術(子宮頸部円錐切除・蒸散術、流産手術、子宮頸管縫縮術、子宮脱など)

なお、2021年における総手術件数は554件です

5.初診

下記の時間内に限り初診を受け付けております。

午前8:00~11:00(全曜日予約制

こちらから産科予診表婦人科問診表のダウンロードが可能です。必要事項をご記入の上、受診の際にお持ちください。

カトリック系の病院であることから、不妊(=避妊)手術、人工妊娠中絶、子宮内避妊具装着、経口避妊薬(低用量ピル)処方などは行っておりません。

6.再診(予約制)

午前診療受付  8:00~11:00

午後診療受付 13:00~13:30

初診診療時に次回の再診(予約診療)日時を担当医とご相談ください。

予約変更及び取り消し、予約についてのお問合せは下記にご連絡ください。

7.産婦人科外来予約窓口

直通電話 03-6908-1717

スタッフ紹介

常勤医師

氏名 役職 卒業年次 出身大学 専門分野 資格
宮越 敬 病院長 平成4年
(1992年)
慶應義塾大学 産婦人科一般
周産期学
超音波医学
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本周産期・新生児医学認定周産期専門医周産期専門医
日本超音波医学会認定 超音波専門医・指導医
厚生労働省認定臨床研修指導医
東京都医師会母体保護法指定医
新生児蘇生法「一次コース」インストラクター
慶應義塾大学医学部講師(非常勤)・客員教授(産婦人科学)
増澤 利秀 部長 昭和63年
(1988年)
慶應義塾大学 周産期一般
周産期学
婦人科腫瘍
女性医学
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
東京都医師会母体保護法指定医
慶應義塾大学医学部講師(非常勤)
山内 潤 副部長 平成2年
(1990年)
慶應義塾大学 産婦人科一般
周産期学
超音波医学
日本産科婦人科学会認定 専門医・指導医
山内 美和 医長 平成1年
(1989年)
東海大学 産婦人科一般
周産期学
婦人科腫瘍
女性医学
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
東京都医師会母体保護法指定医
戸田 里実 医長 産婦人科一般
周産期学
女性医学
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
東京都医師会母体保護法指定医
兼子 絢華 医員 平成28年 高知大学 産婦人科全般 産婦人科専門医
山本 大貴 医員 令和2年 慶應義塾大学 産婦人科一般

非常勤医師

氏名 卒業年次 出身大学 専門分野 資格 現所属・職位
大森 茂 昭和32年
(1957年)
慶應義塾大学 産婦人科一般
周産期学
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医  
内田 浩 平成6年
(1994年)
慶應義塾大学 産婦人科一般
生殖医学
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本生殖医療学会認定 生殖医療専門医
慶應義塾大学・専任講師
片岡 史夫 平成8年
(1996年)
慶應義塾大学 産婦人科一般
婦人科腫瘍
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
日本婦人科腫瘍学会認定 婦人科腫瘍専門医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
国際医療福祉大学・准教授
小野 あすか 平成16年
(2004年)
聖マリアンナ医科大学 産婦人科一般
女性医学
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医  
坂井 健良 平成21年
(2009年)
慶應義塾大学 産婦人科一般
婦人科腫瘍
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
日本婦人科腫瘍学会認定 婦人科腫瘍専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本臨床細胞学会認定 細胞診専門医
慶應義塾大学・助教

外来担当表


(第3土は休診)
午前 初診 兼子 絢華 坂井 健良
(8:45~11:30)
内田 浩
(9:00~)
山本 大貴 小野 あすか
(9:30~)
宮越 敬
再診 山内 潤 山内 潤 増澤 利秀 山内 潤 宮越 敬
(10:30~)
増澤 利秀
山内 美和 宮越 敬 山内 美和 山内 美和 戸田 里実 戸田 里実
戸田 里実 兼子 絢華 兼子 絢華
午後 専門外来   胎児診断外来
(宮越 敬)
(14:00~15:30)
腫瘍外来
(片岡 史夫)
(13:30~15:00)
   

全予約制

診療時間

【午前】受付時間 8:00~11:00 × 全予約制
【午後】受付時間 12:30~14:00 × × × × 全予約制

診療時間(○:第3土曜日は休診です)

Last updated 2024.2.16

PAGE TOP