当科では、医学の進歩に対応して、循環器、消化器、糖尿病、腎臓、呼吸、神経などの専門医を適切に擁し、質の高い医療を提供しています。一方、高齢化社会にあっては、介護など社会的課題が重要視されています。地域医療、先進医療と密接に連携するとともに、医療相談、生活指導を活用して、全人的医療がなされるよう心掛けています。また、生活習慣に関連する疾病の増加に鑑み、地域健診、二次健診、人間ドックなどを積極的に導入し、疾病予防と早期発見にも力を注いでいます。
診療内容・特色
呼吸器
3人の専門医(2名常勤 1名非常勤)が呼吸器疾患全般にわたる診療を行っております。対象疾患は気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺疾患、呼吸器感染症、肺癌、また睡眠時無呼吸症候群や禁煙治療など多岐にわたります。
当院で対応困難な疾患の場合は、周囲の大病院との連携を密にして適切に対処するようにしています。
検査ではCTを中心とした画像診断、気管支内視鏡、また睡眠時無呼吸症候群が疑われる例ではポリソムノグラフィーも行っております。集中治療室はありませんが、急性呼吸不全や慢性呼吸不全増悪例などは非侵襲的陽圧呼吸や挿管人工呼吸にも積極的に取り組んでおります。
最新のエビデンスやガイドラインを参考にしつつ、様々な背景を持つ患者様ひとりひとりに対して、最善の治療をできるよう心がけております。
消化器
消化器科では、胃や腸の消化管疾患と肝臓、膵臓、胆嚢の疾患など広い範囲の診療をしています。代表的な疾患としては、胃潰瘍、慢性胃炎、逆流性食道炎、大腸ポリープ、感染性腸炎、ウィルス性肝炎、肝硬変、膵臓炎、胆石、胆嚢炎、胆嚢ポリープなどに加えて胃癌、大腸癌、肝臓癌などの悪性疾患があげられ、これら疾患の診断および治療を行っています。
消化器科では内視鏡検査も担当しています。胃および大腸内視鏡検査を年間約3,200件(胃:約2,600件、大腸:約600件)行っています。胃内視鏡検査では、全身麻酔薬や経鼻内視鏡を用いた苦痛の少ない検査も可能です。
大腸内視鏡検査では、検査中に見つかった小さなポリープはその場で切除する日帰り手術も行っています。内視鏡を使った胃ろう造設術も行っています。胃ろう造設後の管理、カテーテルの交換や経管栄養の指導もしています。
また、ヘリコバクター・ピロリ菌の診断から除菌治療、B型肝炎やC型肝炎の抗ウィルス療法などの専門治療も対応しています。
またヘリコバクター・ピロリ菌の診断から除菌治療、C型慢性肝炎のインターフェロン治療、B型慢性肝炎の抗ウィルス療法などの専門性の高い治療も対応しています。
循環器
循環器部門で可能な検査は、心電図、ホルター心電図(長時間記録心電図)、心臓超音波検査、動脈硬化指標測定(CAVI)、大動脈造影CT検査、下肢動脈MRI 検査(MRA)などです。
専門的な加療に密接に関わる検査については、循環器専門病院に依頼することが必要ですので、患者さまのご希望を勘案し適切な医療機関をご紹介するように努めております。
代謝・内分泌
主に糖尿病(1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病およびその他糖尿病)、脂質異常症、高血圧や甲状腺疾患等の治療にあたっています。
糖尿病診療においては、血糖値をよくすることだけではなく、合併症の発症や進行を抑制できるよう、必要に応じて他科とも連携し、きめの細かい治療を心がけております。糖尿病専門医、糖尿病療養指導士を含む糖尿病療養指導チームで治療にあたっています。
産科と連携し、妊娠糖尿病や甲状腺疾患合併妊娠の治療も積極的に行っています。
緩和ケア
当院の緩和ケアチームは、専門の訓練を受けた内科医、精神科医、看護師、薬剤師、栄養士ほかのスタッフにより構成され、がんや難治性疾患の患者様とそのご家族、また死別後のご遺族のサポートを行っております。サポートをご希望される患者様とご家族に対しては、入院・外来を問わず対応しております。
なお、入院につきましては、緩和ケア病棟でなく一般病棟に入院いただいておりますが、患者様のご意向や医学的な適応に応じて、適宜の検査や治療なども行っております。
ほか、地域における緩和ケアの推進も図り、緩和ケアの提供を目的とした在宅療養中のサポートや、他施設からの転院なども受け入れております。
腎臓
蛋白尿の診断、慢性腎臓病、慢性腎不全保存期などの治療を行っています。
リウマチ性疾患外来
関節リウマチ、膠原病などのリウマチ性疾患の診療を、火曜日午後に行っております。
関節リウマチは、手足などの関節に痛み、腫れなどの症状を生じる原因不明の自己免疫疾患のひとつです。これらの症状により日常生活に支障を生じ、進行すると関節の破壊、変形をきたし、生活の質(Quality of life:QOL)の低下につながります。メトトレキサート(リウマトレックス)やその他の抗リウマチ薬による治療が基本ですが、必要に応じて鎮痛剤や短期間のステロイド投与も行います。またより積極的な治療として、関節破壊を阻止することを目的に、生物学的製剤を使用した方が良い場合もあります。患者様それぞれに最適と思われる投薬方針をご提案、ご相談しながら、治療を行っていきます。
診療対象となる症状、所見:
手の関節のこわばり、原因不明の関節痛・関節炎、検診でリウマチ因子や抗核抗体などの異常検査値を指摘された場合、尿酸値が高い、痛風発作もしくは発作かも知れない症状が始まった場合など
スタッフ紹介
常勤医
氏名 | 役職 | 卒業年次 | 出身大学 | 専門分野 |
---|---|---|---|---|
宮本 大介 | 副院長・部長 | 平成4年 | 新潟大学 | 呼吸器 |
藤井 大輔 | 副部長 | 平成20年 | 浜松医科大学 | 総合内科、循環器、緩和ケア |
伊藤 直人 | 医長 | 昭和55年 | 三重大学 | 循環器 高血圧 |
岡野 真弓 | 医長 | 平成4年 | 聖マリアンナ医科大学 | 一般内科 |
庫川 恵理 | 医長 | 平成8年 | 獨協医科大学 | 呼吸器 |
小野 真理 | 医長 | 平成18年 | 大分大学 | 糖尿病、内分泌代謝 |
宮田 由紀 | 医長 | 平成15年 | 浜松医科大学 | 糖尿病、内分泌代謝 |
非常勤医
氏名 | 専門分野 |
---|---|
市瀬 裕一 | 呼吸器、感染症 |
濱松 永昌 | 消化器 |
井上 ゆか子 | 内分泌代謝、糖尿病 |
北濱 真理子 | リウマチ、膠原病 |
安藤 稔 | 腎臓内科 |
桃井 瑞生 | 循環器 |
佐々木 順子 | 内分泌代謝、糖尿病 |
渡邊 成美 | 神経内科 |
稲垣 裕介 | 循環器 |
八尾 厚史 | 循環器 |
砂金 瑛実 | 神経内科 |
鈴森 知沙季 | 消化器 |
勝海 愛 | 消化器内科 |
学会専門医数
総合内科専門医4、呼吸器専門医2、呼吸器内視鏡専門医2、腎臓専門医1、感染症専門医1、糖尿病専門医3、内分泌専門医1、消化器病専門医1、肝臓専門医1、消化器内視鏡専門医1、東洋医学会認定医1、神経内科専門医1
初診・再診
午前診療受付 8:00~11:00
※予約診療の日時は、予め主治医とご相談ください。
予約変更及び取り消し、予約についてのお問い合わせは下記にご連絡ください。
予約センター TEL 03-6908-1717
お問い合わせ時間 月~金曜日 8:30~16:00 / 土曜日 8:30~12:00
外来担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 (第3土は休診) |
||
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午前 診療 | 1 | 濱松 永昌 | 宮本 大介 | 北濱 真理子 | 宮本 大介 | 濱松 永昌 | 宮本 大介 |
2 | 小野 真理 | 市瀬 裕一 | 小野 真理 | 市瀬 裕一 | |||
3 | 宮田 由紀 | 渡邊 成美 | 桃井 瑞生 | 安藤 稔 第5休 |
稲垣 裕介 | ||
4 | 伊藤 直人 | 伊藤 直人 | 岡野 真弓 | 伊藤 直人 | 佐々木 順子 | ||
5 | 庫川 恵理 | 宮田 由紀 | 庫川 恵理 | 井上 ゆか子 | 岡野 真弓 | 庫川 恵理 | |
6 | 藤井 大輔 | 八尾 厚史 | 藤井 大輔 | ||||
午後 診療 | 1 | 宮本 大介 | 北濱 真理子 | 鈴森 知沙季 | 宮本 大介 | 砂金 瑛実 | |
2 | 伊藤 直人 | 小野 真理 | 桃井 瑞生 | 安藤 稔 第5休 | 第1.3.5 宮本 大介 |
||
3 | 藤井 大輔 | 宮田 由紀 | 交代制 | ||||
4 | 交代制 | 第2.4 藤井 大輔 |
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
【午前】受付時間 8:00~11:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ○ | × | |
【午後】受付時間 12:30~14:00 | ● | ● | ● | ● | ● | × | × | 予約制 |
診療時間(○:第3土曜日は休診です)
Last updated 2024.08.20