院長・副院長挨拶

病院長 中澤 達

病院長を拝命しております中澤達(なかざわたつ)と申します。よろしくお願いいたします。長い歴史と伝統ある聖母病院の病院長という責務の大きさに身の引き締まる思いがしております。聖母病院の理念「愛と慈しみのこもった医療をすべての人に提供する」の実現に誠心誠意努力する所存であります。

医療人類学では病気を「疾患(disease)」と「病い(illness)」とに区別します。哲学者 榊原哲也によれば、「疾患」は診断名が表している身体の病的状態、これに対して「病い」は能力の喪失や機能不全をめぐる人間的経験、としています。つまり「病い」は、「疾患」によって患者に生じた特定の意味を帯びた経験です。
医師は、検査によって得られた身体に関する数量的データをもとに「疾患」を特定して診断を下し、完治を目指して治療を行います。そして看護(リハビリなども含む)は、「疾患」のみならず、患者の「病い」経験をも受け止めなければなりません。「疾患」だけに目を向けていては、患者をケアしたことにはなりません。「疾患」を把握するとともに、「病い」経験にも目を向け、そこに関心を寄せてこそ成り立つのです。そこで私は、医療者は優しくあらねばならないと思っています。患者さんが抱える病気(「疾患」と「病い」)について深く考え、適切な医療を提供することが必要です。また、患者さんは、なかなか自分の状態や気持ちを伝えられないものです。一人一人の気持ちに近づくことのできる医療者でありたいと考えています。

最後になりましたが、私自身の自己紹介をさせていただきます。私は、1991年東京大学医学部を卒業後、東京大学大学院医学博士課程を経て、東京大学医学部附属病院や公的医療機関に外科医として勤務してまいりました。その間に2004年から2006年まで米国ワシントン大学医学部(シアトル)の上席研究員として勤務し、2017年からは北里大学大学院教授を兼務しておりましたが病院長就任を機に退任いたしました。東京大学医学部臨床指導医・外科学非常勤講師は継続し、現在でも外科の診療、教育、研究に力を注いでおります。

今後は、聖母病院が地域の中で、その役割を果たすことが出来ますように、常に患者さんの声に耳をかたむけながら、診療面はもちろんのこと、相談しやすい応対を心掛けてまいります。そして、患者さんの幸せと職員の幸せが好循環し、それが地域の安心につながるよう努力します。

聖母病院をよろしくお願いいたします。


病院長 中澤 達

副院長 宮本 大介

2020年4月に副院長を拝命いたしました。内科部長、地域連携部長を兼任しております。予測困難な激動の時代が始まっておりますが、この時代のなかで、当院がこれまで以上に地域医療に貢献し、患者様に心から満足していただける医療を提供するには、多くの創意工夫やイノベーションが求められると思います。職員一同努力して参りますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

副院長 宮本大介

副院長 宮越 敬

このたび2020年4月1日付で副院長を拝命致しました。私は約25年にわたり胎児診断・ハイリスク妊娠分娩管理を中心に周産期医療に従事しております。キリスト教精神に基づく聖母病院では毎年1500余りの命が誕生します。これまでの経験を生かし、一人一人の妊婦さんが不安を解消し健やかに出産していただけるよう環境整備を図ります。また、地域連携をより一層促進し、母と子に寄り添う医療のさらなる充実を目指します。どうぞよろしくお願いいたします。

副院長 宮越 敬

以下に、当院で行っている医療をご紹介させて頂きます。

  • 急性期医療および各種専門医療
    内科系及び外科系の急性期医療、日本人に多い消化器がん・乳がん・肺がんなどのがん医療、整形外科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科などの専門医療を、学会専門医が行っています。
  • 周産期・小児医療
    年間分娩数が1500件を超える国内有数のお産の病院として高い評価をいただいております。経験豊富な産婦人科医師と助産師・看護師、新生児専門医のチームがきめ細かい周産期医療を提供しています。小児科では、アレルギー外来、神経外来、心臓外来、発達外来などの専門外来も設置しています。
  • 予防医療
    健康に過ごせる寿命を延ばすためには病気の早期発見・早期治療が必要です。当院では地域の皆様が気軽に健康診断やがん検診を受けていただけるように、平成22年に健診センターを設置し正確な健康情報をご提供しています。
  • 高齢者医療
    わが国は今後未曾有の高齢化社会を迎えます。国は、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス体制すなわち地域包括ケアシステムの構築を推進しています。高齢者の疾患の特徴は時々重症化しては回復し、次第に身体機能が低下していくことにあります。当院では、重症化した在宅患者さんを受け入れて治療し、出来るだけ速やかに在宅復帰していただけるように、2014年に地域包括ケア病棟を設置し、地域包括ケアシステムを後方から支援しています。

当院は1931年12月21日に開院し、今年で創立89年を迎えます。154床の小規模な病院ながら、15の診療科と多職種の職員が協力し、地域の医療ニーズに対応してきました。

今後も更なる地域貢献とステップアップを目指してまいりますので、皆様のご理解、ご協力を宜しくお願い申し上げます。

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