皮膚科

皮膚の病気全般の治療を行うほか、乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、水疱症、赤ちゃんや小児のあざ、脱毛症や白斑など、専門的な治療を必要とする診療を行っています。

ここ数年、皮膚科の治療は画期的な進歩を続けています。乾癬に続き、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、円形脱毛症、膿皮症にも生物学的製剤(注射薬)や低分子阻害薬(飲み薬)が承認され、これまでの治療ではよくならずに困っていらした方々が、皮膚疾患を忘れて毎日を制限なく過ごせる時代になりました。外用治療(塗り薬)でも、新たな機序をもつお薬が次々に開発されています。これまで治療に苦慮されてきた方、治療で迷われている方は、是非一度ご相談ください。

ほくろやにきび、しみやたるみについては、レーザーやピーリングなどの自由診療も行っています。まず、一般外来で診察させていただいてからのご予約となります。

生まれて間もない赤ちゃんから小児、成人、お年寄りまで、幅広い年齢層の患者さんが安心して受診できる皮膚科でありたいと願っています。女性医師希望などの要望もスタッフにご遠慮なくお伝えください。

一般外来

午前診療受付 8:00~11:00

小林外来・一般外来の予約について

●小林(部長)外来は、一般外来も原則予約制とさせていただいております。患者さまの病状により予約時間を超えることがございます。時間に余裕をもって受診してくださいますようお願い致します。予約なしで診察ご希望の方には、おおよその診察時間をお伝えしております。なお、予約が変更できず予約なしでいらした場合も受け付け順とさせていただいております。

●掌蹠膿疱症では、効率化を図るため、初診予約にて他の医師が病状の把握と必要な検査を行いつつ治療を開始し、次の小林予約をお取りします。ただし、掌蹠膿疱症、乾癬、アトピー性皮膚炎などで日常生活が送れないような重症の方は、直接、小林初診予約をお取りする場合がございます。

●円滑な診療と皆様の待ち時間短縮のため、下記の方の予約診療を行っております(治療内容により提示している時間以外での予約になる場合もあります)。ご協力をお願い致します。

  1. 定期的な処置治療が必要な方
  2. 経過が順調でお薬の継続が必要な方
  3. 生物学的製剤やそれに準ずる薬剤を投与中の方
  4. 設備を要する治療を行う方
  5. 時間を要する処置やご説明が必要な方
  6. 手術後・退院後の診察

※小児レーザーの初診、掌蹠膿疱症の初診診察は、皮膚科外来にて、看護師がお電話で症状をうかがい予約をお取りしています。重症の場合も皮膚科外来にお問い合わせください。

専門外来(予約制)

乾癬外来・掌蹠膿疱症外来 月曜日 午後(石原)
火曜日/水曜日/第2、4金曜日 午前・午後(小林)
光線治療・学童外来 月曜日/水曜日/金曜日 午後
手術外来 木曜日 (午前・)午後
小児レーザー外来 月曜日・水曜日 午前・午後(川上)
火曜日 午後(小林)
アダカラム外来
(顆粒球吸着療法)
木曜日 午前(小林、阿部ME、糸瀬Nsほか)
美容・ピーリング外来 火曜日 午後

自由診療による治療

  • しみに対するアレックスレーザー
  • 皮膚の肌理や張りを取り戻すアンチエイジング光治療
  • たるみに対する遠赤外線治療
  • にきび・しみ・くすみに対するピーリング
  • 表情じわに対するボトックス
  • ピアス
  • 男性型脱毛(AGA)に対する内服療法
  • 巻き爪のワイヤー・リフト装着
  • 難治性のいぼに対する治療 レーザー・外用など

取扱い医薬部外品

オリジナル美容化粧品

  • ビタミンCプラスローション
  • ホームピーリングローション
  • レチノイン酸クリーム

外部製品(安全で効果の高い製品をご紹介しています)

  • 日焼け止め(成人用、小児用)
  • コントロールカラー入り/ファンデーション入りの日焼け止め(成人用)
  • ハイドロキノン製剤
  • レチノール美容液
  • 美容液・クリーム
  • 洗顔料(ニキビ用、アンチエイジング用、過敏な肌の方用)
  • 汗止め・デオドラントクリーム
  • 女性育毛剤

乾癬外来

乾癬(かんせん), Psoriasis(ソライアシス)とは

赤く厚みのある紅斑(こうはん)に、白くガサガサした鱗屑(りんせつ)をのせる発疹が頭や肘、膝のほか全身のどこにでも出現する皮膚疾患で、爪にも肥厚や変形を生じます。関節とその周囲にも炎症を伴うことがあり、乾癬性関節炎と呼ばれます。メタボリックシンドロームやストレスなども悪化因子となる免疫の病気で、皮膚の赤みやぱらぱら落ちる鱗屑(りんせつ)は、患者さんの深刻な悩みとなります。また、関節に炎症をきたすと痛みを伴い、手足やゆびの関節が腫れたり、ゆびがソーセージのようにむくんだりします。きっかけの無いくびや腰の痛み、アキレス腱や足の裏の痛みなども要注意です。乾癬は爪にも起こります。爪に点状の凹みが出来たり、厚くなったりします。
しかし、人にうつることは決してありません。遺伝する病気でもありません。

乾癬になったら

治らないと決してあきらめずに、自分に合う治療を見つけましょう。治療の進歩はめざましく、皮疹や関節の痛みがほとんどない状態で過ごすことが可能な時代となりました。外用療法、光線療法(ナローバンドUVB)、内服療法のほか、炎症の中心をなす物質を選択的に抑制する生物学的製剤が複数承認されています。肥満にも注意です。
近年、小児の乾癬も効果的に治療できるようになりました。小児では関節症状を併発することも多くありますが、体育やプール、修学旅行など、小児期にしかできない、心身の成長に重要な教育プログラムが沢山あります。これらを乾癬であきらめることのないよう、ご家族や学校と連携しながら、適切な診断と治療を提供して参ります。
さらに、生物学的製剤に匹敵する効果の高い内服薬も次々に開発されています。治療の組み合せ、安全性、副作用についての専門的な知識が必要な分野です。あなたにとって安全な治療はどれか、検査結果や年齢、出産なども考慮して判断します。根気強く通院し、症状の変化を主治医と共有することが、適切な治療の選択につながります。

乾癬皮膚マクロ乾癬 末節骨レントゲン

乾癬の生物学的製剤による治療

乾癬の炎症を引き起こす物質を選択的にブロックする抗体を製剤化した、生物学的製剤によるターゲット治療により、乾癬の皮疹および関節症状に対する治療は画期的に進歩しました。ほとんど皮疹のない状態を保つことが可能となり、関節の痛みで動けない日が激減したり、手放せなかった痛み止めも飲まずに生活できるようになったり、関節変形を予防できるようになりました。乾癬を忘れてスポーツや温泉、服選びができる毎日、それが治療のゴールです。人工的に作ったタンパク質ですので、特定の臓器障害がないのも特徴です。

乾癬の低分子阻害薬による治療

低分子阻害薬は、乾癬の炎症を引き起こす物質が免疫細胞に作用する過程を、細胞の中で選択的にブロックする薬で、生物学的製剤に迫る高い効果を持つ内服薬です。

専門医師

皮膚科 小林 里実
院内連携 北濱 真理子(リウマチ科)
石原 陽子(皮膚科所属 整形外科)
院外連携 東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター(リウマチ内科)
東京女子医科大学病院皮膚科(乾癬外来)

予約診療

火曜日 (小林 里実)9:00~15:30 全予約制
水曜日、金曜日 (小林 里実)9:00~12:30、14:00~15:30

※初診予約につきましては、皮膚科外来(03-3951-1404)にお問い合わせください

患者会の活動を応援しています:P-PAT https://www.p-pat.org

掌蹠膿疱症外来

掌蹠膿疱症とは

手のひら、足のうらに小さな膿疱(うみ)が多発し、紅斑(赤み)と鱗屑(ガサガサ)を生じるものです。膿疱に菌はなく、決して人に感染することはありませんが、人目に触れる手足の皮疹は患者さんにとって大きなストレスになります。

約30%の方に骨・関節の痛みと腫れを伴い、日常生活に支障をきたします。

掌蹠膿疱症は治る病気です。水虫や汗疱性湿疹(手足に水疱が多発するタイプの湿疹)、手足の乾癬など、症状が類似する他の病気もあるため、まず正しく診断することが大切です。掌蹠膿疱症は、歯科や扁桃の潜在的な炎症が皮膚症状や関節症状を引き起こしていることが多く(“病巣感染 びょうそうかんせん”)、原因がないかを調べます。病巣感染治療の有効率は60~80%と非常に高く、膿疱の出現が止まり、軽快していきます。加えて、外用療法の調節、タバコを控える、ビオチン内服の有効性チェック、内服治療などを行います。

紫外線療法を追加することもあります。金属アレルギーが関与するのは5%程度のごく限られた方のみですが、金属アレルギーが有名になりすぎて診断及び治療に混乱をきたしています。金属アレルギーは血液検査では正しく判定できません。金属パッチテストは、必要と判断される方にのみ実施しています。

掌蹠膿疱症性骨関節炎は胸の骨に好発するほか、脊椎や仙腸関節、四肢の骨にも無菌性の骨髄炎をきたし、しばしば激しい痛みを伴います。息を吸うのもままならない、ものを持てない、腕を上げられない、衣服の脱ぎ着が出来ない、くびや背中や腰が痛くて日常生活が送れないなど、日常生活に大きな支障をきたします。脊椎炎に対して早期に適切な治療をしないと、炎症によって上下の椎骨が繋がり、動かなくなったり、骨がもろくなって骨折したりするリスクがあります。院内外のリウマチ医、整形外科医、放射線科医と放射線技師、皮膚科看護師による連携体制で診断と治療にあたっています。

  • 掌蹠膿疱症皮膚 治療前

予約診療

月曜日 (石原 陽子)13:30~15:30 全予約制
火曜日 (小林 里実)9:00~15:30 全予約制
水曜日・第2、4金曜日 (小林 里実)9:00~12:30、14:00~15:30
院内連携 耳鼻咽喉科、放射線科、整形外科、リウマチ内科、リハビリテーション科
院外連携 歯科 かかりつけ歯科医、掌蹠膿疱症をご理解くださる歯科医(参考:相談医・連携医、ここに掲載されていない先生もいらっしゃいます)との連携をお願いしています

※初診予約が可能です。皮膚科外来(03-3951-1404)にお問い合わせください

患者会の活動を応援しています:PPPコミュニティ https://ppp-community.com

※厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業) 強直性脊椎炎に代表される脊椎関節炎及び類縁疾患の医療水準ならびに患者QOL向上に資する大規模多施設研究班に協力しています

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顆粒球吸着療法(アダカラム®)外来

乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、掌蹠膿疱症で、生物学的製剤を含む治療を行っても症状がコントロールしきれない方では、炎症のレベルを下げる目的で、血液中の活性化された白血球(顆粒球と単球)を除去する治療を行っています。活性化した血球のみを吸着するビーズが入ったカラムに血液を通し、反対側の腕に戻します。透析と異なり、その他の成分は除去しません。

予約診療

火曜日 (小林 里実)9:00~10:00 全予約制
院内連携 臨床工学科(阿部真之)

光線治療・学童外来

紫外線療法

対象疾患 乾癬、掌蹠膿疱症、白斑、脱毛症、アトピー性皮膚炎、皮膚リンパ腫など
種  類 ナローバンドUVB(全身型、局所型)
PUVA

紫外線療法 治療室紫外線療法 治療照射装置

赤外線療法

対象疾患 帯状疱疹による痛み
種  類 スーパーライザー

学童外来

下校後の小学生を対象としています

予約診療

全予約制 月・水曜日 14:00~15:30

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手術外来

良性・悪性の皮膚腫瘍の切除を行います。

大きな腫瘍、植皮術、出血しやすい頭部の手術、足の手術では、止血の確認や手術部の安静のため、入院が必要となります。

良性腫瘍やほくろでは、整容的な仕上がりを重視する炭酸ガスレーザーによる除去も行っています。

外来手術室

予約診療

木曜日 午後 小林 里実、平山 愛里彩、松田 薫

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小児レーザー外来

生まれつきのあざを治療する外来ですが、あざには数年を経て自然に消えるもの、消えずに残るものの、やがて色が濃くなるものがあります。また、はじめは赤あざや青あざにみえても、自然に消える腫瘍、増殖する腫瘍である場合、茶色や白いあざから全身の病気がみつかる場合もあります。

正しい診断の上、レーザーの適応を考えます。保険適応のレーザー機をそろえています。診断に組織検査を必要とする場合がありますが、赤ちゃんに負担のかからないよう、配慮しています。

1ヶ月検診後など、なるべく早い時期よりご相談ください。

予約診療

月曜日・水曜日 川上 理子
火曜日 午後 小林 里実

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美容外来

しみ、小じわやたるみ、赤ら顔、毛穴の引きしめに効果のある治療を皮膚科医が行う、安全なアンチエイジング法です。

  • しみレーザー(アレックス)
  • フォトフェイシャル
  • レーザーフェイシャル
  • ボトックス

外来施術室

予約診療

火曜日 小林 里実

ピーリング外来

表面の角層のみを溶かし、皮膚の再生を促す技術で、にきび治療に優れた効果を発揮します。くすみ、皮膚の肌理を整えるのにも効果的です。ビタミンC導入と組み合わせることにより相乗効果が得られます。乳酸ピーリング、サリチル酸ピーリング。

予約診療

全予約制 火曜日 14:00~15:30

その他のお知らせ

●治験を実施しています
①掌蹠膿疱症 (2020年11月現在、4種類の薬剤の治験を実施しており、そのうち2種類の生物学的製剤の治験で新たな参加ご希望の組み入れを行っています。安全性、有効性に関する問診とご説明があります。)
②乾癬(組入れは終了しました)

●患者会と連携しています
①乾癬:東京乾癬友の会
②掌蹠膿疱症: PPP コミュニティ

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外来担当表

   
(第3土は休診)
午前 1診 松田 薫 松田 薫 小林 里実 平山 愛里彩(交代制)
松田 薫(交代制)
第2.4 小林 里実
第1,3,5 平山 愛里彩
松田 薫
2診 平山 愛里彩 平山 愛里彩 矢作 美奈 西山 有希子 西山 有希子 平山 愛里彩
予約
外来
川上 理子 小林 里実 川上 理子 特殊治療:
小林 里実
午後 専門
外来
小児皮膚科・
小児レーザー
川上 理子
乾癬・掌蹠膿疱症・
レーザー
小林 里実
小児皮膚科・
小児レーザー
川上 理子
手術
小林 里実
平山 愛里彩
松田 薫
乾癬・掌蹠膿疱症
小林 里実
 
掌蹠膿疱症性骨関節炎
石原 陽子
ピーリング
平山 愛里彩
松田 薫
乾癬・掌蹠膿疱症
小林 里実
光線・学童
平山 愛里彩
 
光線・学童
松田 薫
光線・学童
矢作 美奈
   

診療時間

【午前】受付時間 8:00~11:00 ×
【午後】受付時間 12:30~14:00
皮膚科(専門外来)
× × × 予約制

診療時間(○:第3土曜日は休診です)

Last updated 2024.04.17

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